外国為替市場は、世界のさまざまな市場取引の中で最大規模の市場だといわれています。外国為替にかかわる取引としては、伝統的な為替取引に加えて為替オプションや為替スワップなどのデリバティブ取引があり、これらも大きな市場になっています。世界の為替市場の規模をみるのに便利なデータは、BIS(国際決済銀行)が三年に一度実施し、世界の四十八の国・地域の中央銀行等が参加している外国為替市場の調査です。最近では○四年四月に実施された調査の結果が公表されています。この調査では、伝統的な為替取引の取引量は世界中で一目当たり一・九兆ドルとなっています。世界全体での輸出額は国際通貨基金によれば○一年一年間に七兆ドルであったとされています。世界の外国為替市場は、四日で世界の貿易額の一年分を取引している巨大な市場なのです。また、参加者外国為替市場は、どのような参加者から成り立っているのでしょうか。外国為替を必要としている人や会社は極めて広範に及んでいます。広義の外国為替市場の参加者としては消費や貿易、あるいは対外投資に必要な外国為替売買を必要とする個人、企業、機関投資家などの顧客、及びそのような顧客の需要に応えて、外国為替の売買に応じる銀行などの金融機関があります。この中で、特に銀行同士で取引する市場を、インターバンク為替市場と呼びます。一般に外国為替市場という時には、この狭義の外国為替市場を指します。世界の外国為替全取引のおよそ三分の二がこの狭義の外国為替市場での取引で、残りの三分の一が金融機関と金融機関以外の顧客の間の取引となっています。