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ビタミンCなどの栄養素が大幅にダウン

今、野菜に異変が起きています。ご存じの方も多いと思いますが、昨年改訂された『五訂・日本食品標準成分表』(旧科学技術庁・資源調査会編纂)によれば、約20年前に比べて、ほうれん草を初めとして多くの野菜に関して、ビタミンCなどの栄養素が大幅にダウンしているというのです。つまり私たちは、皮肉なことに、本来野菜の中にたっぷり含まれていたはずの栄養素を、健康食品(サプリメント)など別の形で補わざるを得なくなっているのです。考えてみれば、これは実に由々しき話ではありませんか。また、栄養の問題ばかりでなく、「安全性」の面からも、現在の野菜には大きな疑問があります。普段はあまり意識されないかもしれませんが、スーパーや八百屋さんに陳列されている野菜たちの、なんとキレイで色鮮やかなことでしょう。ピカピカでツヤツヤ、その上、トマトはピッシリ粒が揃い、キュウリなどはみんなまっすぐできちんと同じほうを向いています。そう、昔近所の畑で見たのとは大違いです。大人のひざ丈ぐらいの高さのツルに、いくつもぶら下がっていたキュウリやナスは、どれもいびつで大きかったり小さかったりしていたものです。ひときわ大きなキュウリをもいで、そのままかじったときの、口のなかに広がるみずみずしさと、ほこりっぽい土の匂いと、ギラギラと照りつける太陽の日差しが、なぜかセットで鮮やかに思い出されます。そういえば、そのとき、キュウリを握った手に白い粉がついたことも覚えています。