アーカイブ

ブランド戦略を考える

サイバー世界(=ウェブサイト上)でのブランド戦略を考えるにあたってはまず、リアルワールドとサイバー世界の二つの「場」における特性の違いを明確化するところから始める必要があります。潜在顧客が購買に至るまでの四つの段階を示しています。特定の企業が提供する商品・サービスを潜在顧客が購入するためには、まずその企業の提供商品・サービスあるいはその企業ブランドを知る必要があります(認知ステップ)。知った潜在顧客は次に、その商品・サービスを購入しようかどうかについてさまざまな判断基準に照らして考えるでしょう(検討ステップ)。そして、検討の結果、納得がいくようであれば買うという行動に出るわけです(購買ステップ)。一回買った顧客が再びその企業の提供する商品・サービスを購入するリピート買いというのが購買に関する最後のステップであり、企業にとっては顧客が定着化する段階です(リピートステップ)。これら各々の段階においてリアルワールドとサイバー世界での特性の違いがあり、この相違がeブランド構築にあたっても大きく影響してくるのです。リアルワールドにおいては、一般的に、店舗などの物理的拠点までの集客が購買プロセスの第一歩といえます。店舗への来店率アップを目指すにあたっては、店舗に立ち寄る機会を増やすための戦略(=チャネル戦略)と店舗への自発的な来店を促すための戦略(=了−ケティング戦略)という、二つの方向性による取り組みが考えられるでしょう。一般消費者に向けて、ある特定のブランドを認知させる機会が複数に存在するというのがリアルワールドにおける第一の特徴です。テレビ広告や雑誌の写真入りパブリシティ記事、電車の中の中吊り広告を通じた広告活動はもちろんのこと、店舗の存在そのものやその店で買った顧客が持ち歩くショッピングバッグ(いわゆる、買い物袋)までもが認知に大きく貢献するものです。自社ブランドの認知向上策の一環として、店舗で他ブランドのショッピングバッグをさげている買い物客が自社ブランドの商品を購入したときには必ず自社ブランドのショッピングバッグにまとめて入れることを勧める、という手順を販売員に徹底させる場合があるといいますから、認知への期待貢献は明らかです。