東京駅の八重洲口をバスで出発してから、ずっと気にかかっていることがあった。それはアジアハイウェーに表示されるという『AH』というマークだった。常に細心の注意を払っていたわけではないが、いまだにひとつも目にしていなかった。あるとしたらタイ……。そんな気がしたからだ。荒い運転に体を任せながら、窓の外に視線を凝らす。しかし見えるのはメーソトまでの距離表示ばかりで、しだいに陽も暮れはじめてしまった。やはりないのだろうか。
[参考]
パンパシフィック横浜ベイホテル東急 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad336041/
ホテル東急ビズフォート広島(旧:広島東急イン) - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad363164/
出雲市のホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/hotel/320000/NO_101558/
そんな思いを乗せたまま、マイクロバスはメーソトに着いてしまった。ラングーンまで六百七十キロ。そこに託した思いは、僕自身の希望でもあった。東京からのアジアハイウェーで、これまで通過できない国がひとつあった。北朝鮮である。そしていま、もうひとつの通過が難しい国との国境にさしかかっていた。ビルマ(ミャンマー)だった。実はこの旅に出る前、ラングーンにいる知人に何回か電話をかけていた。なんとかタイからビルマに入り、陸路でインドに抜けられないかという打診をしていたのだ。